国内組からも多くの選手が選ばれたことでJリーグファンにとっても注目の2試合となったわけだが、まだまだ試してほしい国内組選手は数多くいる。ここでは、選外となった選手のなかから今後の招集に期待したい選手をポジションごとに1名ずつ紹介する。


早川友基 写真:Getty Images

GK早川友基(鹿島アントラーズ)

GKはここまでの最終予選と同様、大迫敬介、谷晃生、鈴木彩艶という言わばお馴染みのメンバーがこの6月シリーズにも名を連ねた。これまでの鈴木の実績のほか、大迫や谷も東京五輪から森保一監督と共闘していることを踏まえれば選出に疑問はない。しかし、国内組には大迫と谷以外にも選択肢があることを忘れてはならない。今季の活躍ぶりからその筆頭格は間違いなく首位鹿島アントラーズを支える守護神GK早川友基だろう。

2023シーズンより鹿島の守護神としてポジションを掴み出場を続けており、今季もここまで全試合に出場している。セーブ総数はリーグトップであり、チームの好調も相まってクリーンシートの数もリーグトップタイと抜群の安定感を誇っている。また、攻撃面でも正確なフィードで貢献するなど武器を持っているのも強みだ。6月シリーズへの招集は叶わなかったが、いつ声がかかっても何ら不思議はない選手と言えよう。


古賀太陽 写真:Getty Images

DF古賀太陽(柏レイソル)

柏レイソルからは、開幕以降スタメンで出場し続けている大型ボランチのMF熊坂光希が初選出。さらにFW細谷真大も選出され、今回2名が代表に選ばれたが、DF古賀太陽も十分呼ばれるに値する活躍を示している選手ではないだろうか。

今季の柏は、GK小島亨介やDF原田亘といった新戦力が加わり、さらに期限付きから復帰のDF田中隼人や熊坂の台頭と守備陣は昨季と比べて顔ぶれが大きく変わったが、古賀は見事にこれを統率している。また、両足の正確なパスも売りだ。ビルドアップに安定感をもたらしている点も高く評価されて然るべき。2019年のEAFF E-1サッカー選手権以来、日本代表からは遠ざかっているものの、復帰の時期は近いと言えるのではないだろうか。

渡邊凌磨 写真:Getty Images

MF渡邊凌磨(浦和レッズ)