生息地はアルゼンチン、チリ、ペルー、ボリビア、ブラジルなど南米各国にまたがっており、標高0mの平原から5000m以上の高地まで、幅広い環境に適応しているのも大きな特徴です。
前述した「パンパ」に必ずしも住んでいるわけではなく、乾燥草原、高山草原、低木林など多様なエリアで見られます。
行動様式については、夜行性とされる研究もあれば昼行性を示す観察もあり、はっきりとした結論が出ていません。
性格に関しては、外見の愛らしさとは裏腹に、極めて獰猛な性質を持っていることが知られています。
捕食対象はネズミなどの小型哺乳類が中心で、ときには鳥類や爬虫類、昆虫も捕らえます。
このようにコロコロは、未だ多くの謎を秘めた存在であり、その魅力は学術的にも、またビジュアル的にも注目を集めています。
そんなコロコロを映した動画が、ある団体によって公開されました。
保護団体によって「コロコロのつがい」の映像が公開される
今回、コロコロの昼行性の可能性を示す映像を公開した「コロコロ・プロジェクト」は、南米チリを拠点に活動する野生動物保護団体です。
この団体は、コロコロを含む南米の希少なネコ科動物の調査・保護を目的としており、トレイルカメラの設置やDNAサンプルの収集、地域住民との協力による保全活動などを地道に続けています。
そして2025年5月13日、コロコロ・プロジェクトの公式Facebookアカウントに投稿された映像には、テリトリー内を軽快に歩くコロコロの姿が捉えられていました。
通常、この種は人目を避ける傾向にあり、その活動を記録すること自体が困難とされていました。
動画では、繁殖期にコロコロのつがいと思しき2匹が連れ立って行動する様子が映し出されています。
一方の個体が周囲を警戒する中、もう一方がゆっくりと前進する様子が確認されており、つがいとしての協調行動や社会性の一端が垣間見える貴重な資料となっています。
