国民民主党の玉木雄一郎代表氏は、2021年産の古い備蓄米が随意契約で小売業者に渡され、消費者向けに「5キロ1800円程度」で販売される方針に対して、「あと1年たったら動物のエサになるようなものを『安く売ります』と言っても、そりゃ安く出ますよ」と発言しました。さらに、「(そうした備蓄米は)本当のニーズではない」「消費者はササニシキやコシヒカリのような銘柄米を安く買いたいはず」とも述べました。
「1年経てば動物のエサ」発言 玉木氏がXで釈明 「備蓄米だけでは銘柄米価下がらず」LX0rAyF5
玉木氏はXで「備蓄米をどうするかといった短期の政策ではなく、コメ政策の抜本改革こそ求められている」と強調した。
— 産経ニュース (@Sankei_news) May 28, 2025
この「エサになるようなもの」という表現が報道やSNSで広く拡散され、波紋を呼びました。特に、備蓄米が劣悪で人間が食べるに値しないかのような印象を与えたとの批判が上がり、「発言が配慮を欠く」との指摘が相次ぎました。

玉木雄一郎・国民民主党代表 国民民主党HPより
玉木氏の発言は、5月28日の衆議院農林水産委員会において、コメ価格の高騰への対応として小泉進次郎農林水産大臣が進める「備蓄米の店頭販売政策」に対する質疑の中で出たものです。
「バナナの叩き売りではない」立民・野田氏 コメ価格明言の小泉農水相と14年ぶり対決LqQCyh5m6P
「古い備蓄米の価格としては適正だ。高過ぎるマーケットを、2000円の備蓄米を入れて、安定した方向に下げ、消費者のコメ離れを防ぐということを生産者に理解をいただきたい」と語った。
— 産経ニュース (@Sankei_news) May 28, 2025
このため、玉木氏は同日深夜、自身のX(旧Twitter)で「誤解があるようなので補足する」として、発言の趣旨を説明し、備蓄米制度の実情(5年経過後に飼料用米として売却される)を解説しつつ、本来訴えたかったのは「備蓄米を放出するだけでは銘柄米の価格は下がらず、抜本的な米政策改革が必要だ」という点だったと釈明しました。