限界利益率が30%台半ばまで増加する見込み

 では、25年8月期通期の最終損益が黒字転換の予想となっている要因は何か。

「ユニットエコノミクスの向上と固定費の適正化を続けてきた結果、黒字転換が可能な財務基盤が実現できております」

 送料やプロモーションコスト、配達報酬を最適化してグロースに投資することで、限界利益率が30%台半ばまで増加する見込み。具体的には以下に取り組んでいる。 ・ユーザー送料ダイナミックプライシング ・クーポン機能拡張、ROI向上 ・配達原価の適正化及び配達効率改善 ・ターゲティング精度改善 ・新規会員獲得コストの適正化 ・テイクレート向上(オーダーポートフォリオ) ・リテール事業拡大 ・パフォーマンス広告売上拡大

 一方、業務委託費削減やその他固定費削減により固定費の10億円以上の削減を図る。

 ちなみに次年度以降も通期ベースで最終黒字が定着する見込みなのかについては、出前館は「回答を差し控えさせていただきます」としている。

(文=BUSINESS JOURNAL編集部)