生活の質向上や経済活性化を担う新たな産業エコシステムの確立を目指す
――これまでの活動や今後のプロジェクトについて、ご説明いただけますか。
「まずスマートビルの基本となるガイドラインをアップデートしてゆくことが肝心で、その為には各種ワーキンググループの活動が大切な要件になってきます。そのうえで、そのワーキンググループ(現段階では6つを想定)が、スマートビル認定制度やビルOSやディバイス、サービス事業者などの認証の仕組みが具体化してゆくことで業界全体の標準化と普及拡大につながってゆくものと考えます。さらに、周辺ビルとのデータ連携や統合情報システム構築といったスマートシティへの展開計画も視野に入れる必要があるでしょう。そういった活動の延長線上で新しい技術や産業が育まれ、生活の質向上や経済活性化を担う新たな産業エコシステムが確立されてくるはずです」
――最後に、今後参加を検討される企業や関係者、読者の皆さまへのメッセージをお願いいたします。
「スマートビルディング共創機構はスマートビルを普及させ、社会全体の安全性と快適性を高めるための連携体制の構築に全力で取り組む団体です。従来の枠にとらわれず、各業界の最先端技術を融合させることで、新たなビジネスチャンスや技術革新が生み出されると確信しています。事前募集は4月30日に終了しますが、同法人のホームページ公開後にも改めて会員募集を再開予定です。企業や研究機関、自治体など、多方面からのご参加をお待ちしています。参加いただくことで最新技術の共有や新たなサービスの開発、国内外の連携強化が期待され、未来の都市づくりに大いに貢献できると考えています。皆さまも、この歴史的なプロジェクトに参画いただき、ともにより良い住環境と都市インフラの構築にご協力いただければ幸いです」
(文=秋葉けんた/ITライター)