なぜ布製の人形がこれほどまでに恐れられるのか?その曰く付きの経緯
そもそも、なぜ一体の布製人形がこれほどまでに人々の恐怖心を煽るのだろうか。その歴史は1970年代に遡る。ある看護師が母親からプレゼントされたラガディ・アン人形(映画とは異なり、実物は布製の人形)が、アナベルの始まりだった。
伝えられるところによると、看護師とそのルームメイトはすぐに人形の奇妙な振る舞いに気づき始める。人形が勝手に体勢を変える、不気味なメッセージが書かれたメモを残す、さらには宙に浮くといった現象が起きたという。恐怖を感じた彼女たちはウォーレン夫妻に助けを求め、夫妻は人形に邪悪な存在が取り憑いていると判断。以来、アナベルはウォーレン夫妻の管理下に置かれ、霊的な保護が施されたガラスケースの中に封印されることになった。
では、なぜこれほど危険な人形を破壊しなかったのか。2019年に亡くなったロレイン・ウォーレンは、2014年のインタビューでその理由を説明している。「物体を破壊しても問題は解決しません。取り除かれるのは単なる容器であり、その中にいる邪悪な存在は消えないのです」。
彼らは、神父に依頼してケースの周りに保護の祈りを捧げてもらい、霊的なバリアを張ることで、人形に宿る「負の力」を封じ込めていると語っていた。「犬用の電気柵のようなものです。動物を敷地内に留めておくのと同じですよ」と彼女は例えていた。

(画像=イメージ画像 Created with AI image generation (OpenAI)、『TOCANA』より 引用)