もう一つは人間が編み出したリスクです。それは低高度の人工衛星の落下。特に人工衛星が同じバンド(範囲)に密集してくると衝突のリスクは当然高まるし、宇宙のごみも相当な量になるとされています。超高速で移動するタイプの周回衛星の場合、ごく小さな宇宙のごみにあたるだけでも破損は壊滅的なものになることもあります。但し、それが落下しても地上に落ちる前に燃え尽きるでしょう。
これらを考え合わせると、たすき氏の夢日記の当たる可能性は限りなく小さいとみています。というより信じる理由はないけれど、絶対的に否定する理由もないのです。また隕石に限らず、海底火山の爆発とか地震などの要因もあるわけです。(今のところ予言の理由が隕石説の様なのでそちらにフォーカスしました。)過去多数の予言がありましたが、当たった試しがないというのが実態ではないでしょうか?ノストラダムスの大予言もずいぶん話題になりましたが、喉元過ぎれば、というよりその日を過ぎればチャチャンのチャンでした。
予想というのは概ね、過去のデータを元に将来を見据えることを言います。例えば株価の予想を過去のチャートを見て判断する方も多いでしょう。それは過去の例から未来も同じようになるだろうと考えるわけです。AIは過去のデータを瞬時にまとめてくれるわけです。その予想的発想からすればたすき氏の2011年の予想と25年7月の予言が理論的に同一線上にあり、説得しうるほどのモノであればそれは検討に値しますが『私が見た未来 完全版』の25年7月の予想はごく短くさらっとしか書いていないそうなのでまぁ予想には程遠いともいえます。
現実的に考えれば、たすき氏のそれは予想でもないし、予知でもないし、預言でもないのです。単なる予言であり、たすき氏という一個人の夢日記であると割り切って考えるしかないと思います。
では今日はこのぐらいで。
編集部より:この記事は岡本裕明氏のブログ「外から見る日本、見られる日本人」2025年5月28日の記事より転載させていただきました。