コメの流通は、まとめると上記のような構造になっている。特に、農家の出荷価格が大きく変わってないのに末端価格が2倍になってるのはどう考えても異常の事態なのだ。
中間業者が異常に釣り上げてる(儲けを確保する)と言われているが本当はどうなのだろうか。外国人を中心とする卸売業者が高値で買いまわっているなどの動きが言われるが本当のところ分からない。木徳神糧の1~3月の営業利益が前年同期と比べ4.5倍の伸長(週刊新潮記事参考)しているそうだが、本当のところはわからない。
また、JAが批判されているが、JAが農家に前払いとして払う概算金は小売店での価格がいくら高くなっても変わらない。
江藤大臣にかわって小泉大臣による取り組みが始まったが、今回備蓄米を大手小売にて販売というのは問題解決としては正しい。ぜひとも5キロ2000円の備蓄米、そして、3000円台にすることを実現した欲しい。短期的な成果を出せれば、本格的な農政改革、例えば減反政策をやめること、輸出促進などが可能になる。コメ余りへの対応が考えられていなかった農政の大転換にもつなげていける。
ただし、同時にコメ高騰の要因の解明と説明をしていくべきだ。ヒアリングや業者にいくつかヒアリングをする、もしくはEPBM(データでの分析)をすればそんなに難しくはないはずだ。仮説でもいいし、ケーススタディーとしても今後の非常に重要なベースになる。小泉大臣と石破首相に期待したい。