「人形」か「本物」か?対立する専門家の見解
このミイラの謎が浮上したのは2017年。マウサン氏と自称超常現象研究家チームが、細長い頭蓋骨と3本指を持つ奇妙な「ミイラ化したヒューマノイド」を発見したと発表したのが始まりだ。遺体は白い粉で覆われており、これは遺体を保存するために使われたものだとチームは主張した。
そして5年後、これらの小さなミイラはメキシコ議会に持ち込まれ、マウサン氏は2度にわたりその正当性を訴えた。2回目の会議では、複数の医師が同席し、これらの遺体はかつて生きていた本物の有機体であると証言。一部の専門家は、4年間にわたり同様の標本5体を研究したと主張した。
しかし、このグループ外の科学者たちも2体のミイラを調査し、異なる結果を報告している。法考古学者のフラビオ・エストラーダ氏が主導した分析では、これらの標本が地球外から来たという主張は「完全に誤り」であると結論付けられた。
「結論は単純だ。これらはこの惑星の動物の骨を現代の合成接着剤で組み立てた人形で、したがって先コロンブス期に組み立てられたものではない」と彼は2024年1月に述べ、「これらは地球外生命体ではないし、エイリアンでもない」と断言している。
一方で、コロラド州の元検察官で現職の弁護士であり、ミイラの1体を調査したというジョシュア・マクダウェル氏は、これらが本物であると信じている。「エストラーダ氏が調査した遺体は、私たちが調査したいかなる標本とも関連がない。それらは空港で押収された、(ミイラに)似せて作られた民芸品の人形だ」と語っている。
ペルーの「エイリアンミイラ」をめぐる論争は、新たな分析結果の発表によって、さらに混迷を深めているように見える。果たして、これらの奇妙なミイラは本当に地球外生命体のものなのか、それとも巧妙に作られたフェイクなのか。真実が明らかになる日は来るのだろうか。今後のさらなる科学的な検証と、第三者による客観的な評価が待たれるところだ。
提供元・TOCANA
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