私たちは1分たりとも退屈を許さないような生活を送ろうとしていますし、それこそ最良の人生であると思いがちですが、実は適度な退屈は、脳と心を回復させるために不可欠な「間(ま)」であると考えられるのです。
定期的にぼーっとすることは、決して怠けでも無意味でもありません。
それは脳科学的に見ると、創造性が芽生え、感情が整い、神経が休まるための神聖な空間であると捉えられます。
もし次に「退屈だな」と思ったときは、スマホを手に取って何らかの情報を摂取する前に、少しだけその退屈を味わってみてはいかがでしょうか。
その退屈な時間には、あなたの脳を癒す静かな力が、確かに存在しているのです。
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参考文献
Being Bored Could Actually Be Good For Your Brain, Scientists Reveal
https://www.sciencealert.com/being-bored-could-actually-be-good-for-your-brain-scientists-reveal
ライター
千野 真吾: 生物学に興味のあるWebライター。普段は読書をするのが趣味で、休みの日には野鳥や動物の写真を撮っています。
編集者
ナゾロジー 編集部