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ポーランドは1990年には日本の3分の1の水準でしたが、バルツェロヴィチ・プランによる市場改革とEU加盟後の外国直接投資の急増により、30年で日本に迫る経済成長を遂げました。

一方、日本はこの30年で1人あたりGDPがほぼ横ばいで、世界34位にまで後退しています。2023年の日本の1人あたり名目GDPは3万3849ドルで、韓国にも抜かれ、OECD加盟国中22位でした。為替の円安、高齢化による成長力の低下、労働生産性の低さなどが要因とされています。

IMFの予測では、2025年に日本の購買力調整済み1人あたりGDPは36位となり、1990年代には95%だった先進国平均との比較も、2025年には74.6%にまで下がる見込みです。