日本の大手新聞社は記者クラブで各省庁と癒着して、ついでに記者達を大学に天下りさせてもらっています。
こうした事情もあって朝日新聞としては文部科学省の愚かな方針に乗っかった極めて愚かな判断について、これを正当化しなければならないと考えたのでしょう。
朝日新聞系列のアベマでこんな記事を出しています。
【東大院で授業を英語化 「日本語のほうが理解できる」東大生の声に7カ国語話者「母語以外でも深い思考は可能」】
(2025/5/22 ABEMAヒルズ)
記事から一部引用します。
母語のタジク語のほか、ウズベク語、ロシア語、英語、日本語、ペルシャ語、トルコ語の7カ国語を話すファリザ氏。授業の英語化にあたり不安視されているのが「母語以外で深い思考ができるのか」という点だが、ファリザ氏は「可能だ」という。
「私の場合は、母語よりも英語や日本語のほうがクリエイティブな深い思考ができる。後から学んだ日本語や英語のほうが、キャリアや考え方に影響しており、いまではそちらを使うほうが自然になった。もちろん母語で学べる環境はあってよいと思うが、言語によって考え方やアイデンティティ、性格などにも影響が出るので、1つの言語だけじゃなくて、いくつかの言語をしゃべれるほうが良いと思う。言葉だけでなく、その人たちのマインドセットまでも深く理解できるようになり、コミュニケーションスキルも自然に身につく」
「母語以外で深い思考ができるのか」に対しての答えです。
この人の言う深い思考とはどのレベルのものなのか?
自分の母語では高等教育は全く受けられず、また自分の母語は高等教育のための言葉の整備もできていないため、自分が受けた日本語や英語での高等教育の内容を母国語に落とし込んで考える事ができない。というだけでしょう。回答になっていません。
文部科学省の天下り先の維持拡大のために大学の国際化だのなんだの建前を作ったり、スーパー底辺大学から先端レベルに繋がる事例もある(ただし具体的事例は提示できず)などの頭の悪い理屈で以て巨額の税金を無駄使いしていることがそもそも間違いです。