この構造は、自然の木にはない細かいレベルでの整然とした構造を作り出し、強度、耐久性、耐弾性を飛躍的に向上させることに繋がりました。
では、こうして生まれたスーパーウッドはどれほどの性能をもつのでしょうか。
鋼鉄より強度が50%高い「スーパーウッド」が2025年の夏に出荷!

開発された強化木材「スーパーウッド」は、InventWood社によって商用化が進められています。
実際の測定によれば、一般的な木材と比べて強度重量比は10倍です。
また引張強度は鋼鉄よりも50%以上高くなります。
さらに、クラスAの耐火性能をもち、虫やカビ、傷に対しても優れた耐久性を示すため、建築物の外装や構造の材料としての活用が期待されています。
このスーパーウッドは鋼鉄やチタン合金に代わる、より安価で軽量、かつ再生可能な代替品としての可能性を秘めているのです。

そしてその可能性の一部は、この2025年に実現しそうです。
同社は1500万ドルの資金調達に成功しており、2025年の夏にはスーパーウッドを出荷する予定です。
ちなみに、研究者によると、スーパーウッドに利用された手法は、様々な種類の木材に適用できるようです。
もしかしたら今後、より多様な「スーパーウッド」が誕生し、私たちの身のまわりで活躍するかもしれません。
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参考文献
‘Superwood’ that’s 50% stronger than steel is coming this year
https://newatlas.com/materials/superwood-stronger-steel-inventwood/