つまりイギリスにおけるアフタヌーンティーというのは日本でならお茶のお点前、スコーンは「きんつば」「落雁」のようなもので、もはや現代のイギリスの日常生活に存在するものではないのです。

ではイギリスの一般の人々は一体何を楽しんでいるのか。

彼らがお金を払うのはカクテルやビールであり、ヌードダンサーが踊りまくるポールダンスがあるジェントルマンクラブ、全裸の男性が踊るストリップクラブ、スペインのイビサ島でのクラブ、カリブ海での休暇、派手な車やネイル、15センチのピンヒール、入れ墨、ギャングスタラッパーの格好、プレステの最新のゲーム、サッカーの年間チケット、大麻やコカインであって、彼らは紅茶の代わりにフラペチーノやエナジードリンクを飲んでいるのです。

しかし日本では様々なレストランやホテルで低価格で素晴らしい質のアフタヌーンティーが提供されており、熱心に食べ歩く人や追求する料理人が大勢いるのです。日本のアフタヌーンティーの茶器は素晴らしくケーキも繊細な味でとてもヘルシーです。レストランやカフェ、ホテルはとても清潔で泥酔した人はいません。

イギリス以上にイギリスを追求する日本人はまるでイギリス道を追求する修行僧のようです。

しかし現代のイギリス人はそういう日本人を見てまるで狂信者のような印象を持つのです。

なぜ我が国の衰退した文化やまずいケーキにそんなに熱心なのか。

ギャンブルとかコカインとかもっと面白いことに金を使えばいいのにと彼らは考えています。

そしてそのような日本人たちはイギリスの真実を語る私のような人間に対して激怒するのです。