つまり、夜に「くっついて眠る」ことは睡眠を妨げる要因にはならないようなのです。
この結果をどう解釈すればよいのでしょうか?
研究チームは、身体的なふれあいが「安心感のサイン」であると同時に、「安心感を育む行動」でもあると述べています。
心理的な結びつきが強いカップルほど、自然と近づいて眠る傾向があり、それがさらに関係の安定やストレス緩和につながっている可能性があるというのです。
ただ、この研究は明確に因果関係を明らかにしているわけではなく、お互いの信頼感が高くストレスの少ないカップルほど、くっついて寝る傾向があるだけだという可能性も否定できません。
ふたりの関係を育てる「眠り方」を見直してみよう
この研究は、「夜の眠り方」に私たちの心のつながりが反映されていることを示唆しています。
もちろん、すべての人に「くっついて寝ること」が合っているわけではありません。
でも、「寝る前に少しだけ手をつなぐ」「肩に触れる」など、ちょっとしたスキンシップがあるだけでも、お互いに安心感をもたらすことがあるかもしれません。
恋人や夫婦関係において、不安やストレスを感じることがあるなら、まずは「眠り方」に目を向けてみると、そこに、意外なヒントが隠れているのかもしれません。
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参考文献
Study finds couples who cuddle at bedtime feel more secure and less stressed
Study finds couples who cuddle at bedtime feel more secure and less stressed
https://www.psypost.org/study-finds-couples-who-cuddle-at-bedtime-feel-more-secure-and-less-stressed/
元論文
“Cuddle buddies”: Couples sleep position closeness at onset is indirectly related to lower insecure attachment through lower couple perceived stress
https://doi.org/10.1177/02654075251315478