米ルイジアナ州南部で、尾のないワニが道路を歩いている姿が目撃され、地域でちょっとした騒動になっている。その異様な光景に、通行人は「犬かと思った」「いや、あれワニだよ!」と驚きを隠せなかった。
目撃者のアシュリン・バーソロミュー氏は、5月20日に子どもたちを野球の練習から家に連れ帰る途中、道路をノロノロと横切る奇妙な生き物を発見。最初はフレンチブルドッグかと思ったが、近づいてみると明らかに“尾のないワニ”だった。彼女はその様子をSNSに投稿し、「道に“半分のワニ”がいるから気をつけて」と注意を呼びかけた。
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尾を失ったワニの運命とは?
この投稿は瞬く間に拡散し、「ありえない」「なんだこれは?」など、驚きと笑いが交錯するコメントが殺到した。一部の人々はこのワニの健康状態を心配したが、専門家によれば、実はそれほど珍しい現象ではないという。
ニューオーリンズのオーデュボン動物園に所属する爬虫類学者ロバート・メンディック氏は、このワニの尾はおそらくボートのスクリューに巻き込まれたか、他の大型ワニとの縄張り争いで失った可能性が高いと分析する。
「ワニ同士は繁殖期などに激しく争うことがある。手足や尾を失うことも珍しくないが、彼らには驚くほどの治癒力と再生能力がある」とメンディック氏は語る。尾の切断面は自然にふさがり、感染も防げる構造になっているという。

(画像=画像は「NOLA.com」より、
『TOCANA』より 引用)