ギョベクリ・テペのT字型柱―門なき門

なぜ? 世界各地に残る“どこにも通じない”「古代のドア」の謎
(画像=画像提供:Teomancimit(CC BY-SA 3.0)、元画像,『TOCANA』より 引用)

トルコ南東部に位置するギョベクリ・テペは、世界最古の儀式用建築群とされ、紀元前9600年頃に建てられた。この遺跡には伝統的な意味でのドアは存在しないが、T字型の巨大な石柱が円形に配置され、ある種の門として機能していた可能性がある。
 中央の柱には人間の姿が彫られており、神や祖先、あるいは宇宙的存在を表していたと考えられている。これらの配置は天体の動きと関連しており、季節の変化や精神的な変容の瞬間を記録していた可能性がある。

なぜ「どこにも通じないドア」は作られたのか?
 これらの古代のドアは、機能的な目的が一切見当たらないにもかかわらず、非常に高度な技術で造られている。磨かれた石の表面、正確な対称性、天文的な配置……それらは単なる装飾ではなく、深い象徴性を帯びていると考えられる。
■考えられる4つの説
・霊的な通路説
 多くの文化でドアは「生と死」や「此岸と彼岸」を繋ぐものとされる。これらの偽のドアもまた、魂や神聖な存在が通る象徴的なゲートだったのかもしれない。
・スターゲート説
 一部の研究者は、これらを異次元や宇宙と繋がる「スターゲート」と捉える。太陽や月、磁場と関連した配置がその根拠とされる。
・変性意識への誘導装置説
 音響効果や地形的な要素を活用し、意識を変容させる儀式の場だった可能性もある。心理的な「扉」としての役割を持っていたのかもしれない。
・形そのものがメッセージ説
 これらのドアは物理的な道具ではなく、形状や配置によって思想や世界観を示す「建築的なメッセージ」だったとする考え方だ。聖なる幾何学と同様、形が意味を持つという視点である。

 これらの扉は、開かれるために造られたのではなく、立ち止まり、見つめ、問いかけるために存在しているのかもしれない。その意味を解き明かす日が、いつか訪れるのだろうか。

提供元・TOCANA

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