私たちの身近にある「植物」。

癒しや美しさの象徴として愛される存在ですが、そんな穏やかなイメージを根底から覆す “ 恐ろしい植物 ” が、実はこの日本にも存在します。

なかには、わずかに触れただけで命に関わるものや、昔から「呪いの道具」として使われていたものも──。

今回は、専門家も警鐘を鳴らす「絶対に触れてはいけない禁断の植物」を、実話エピソードとともにご紹介します。

目次

① ドクウツギ(毒空木)② トリカブト(鳥兜)③ マンドレイク(マンドラゴラ)④ ジギタリス(キツネノテブクロ)⑤ ストリキニーネ樹(マチン)実話:自然は優しさだけでできていない ## ① ドクウツギ(毒空木)

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見た目は可愛らしい白い花と、艶やかな赤い実。

でも、その正体は「日本三大有毒植物」のひとつとされています。

全草に強い毒性があり、特に実には神経毒が含まれており、誤って食べると数時間以内に呼吸麻痺で死亡する危険性も。

特に果実には猛毒のシクトキシンが含まれ、わずか数粒の摂取で呼吸麻痺を引き起こし、死に至ることもあります。

過去には意識不明となる事故も報告されており、専門家からも「見た目で判断してはいけない」と警告されるほどの “ 触れてはならない植物 ” です。

② トリカブト(鳥兜)

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美しい紫の花を咲かせるトリカブトは、「山野草の女王」と呼ばれる一方で、 “ 殺人植物 ” としても知られています。

その毒は「アコニチン」と呼ばれ、わずか1〜2グラムで致死量に達するほどの猛毒。

古代では暗殺にも使われた歴史があり、現代でも誤食事故が絶えません。

根の部分に強い毒があり、山菜と間違えて食べた事例も多く報告されています。