“ 味覚警察 ” 義父のこだわり地獄

義父は昔から「醤油は○○メーカー」「味噌汁は絶対具が3種」「肉じゃがには絶対牛肉」といった “ こだわり ” が強く、それに合わないと「嫁失格」扱いをしてきました。
その日は、義母から「あなたの好きなように作っていいわよ」と言われていたので、私なりに家庭の味を込めたつもりでした。 しかし、義父にはまるで通用せず…。
しかも、その“地雷発言”の直後に夫が放った一言が、さらに私を追い詰めました。
「まあまあ、父さんの言うことも一理あるし」
……その瞬間、「私はこの家で何なんだろう」と、頭の中が真っ白になりました。
我慢の限界、静かに放った私のひとこと
食事が終わり、片付けもすべて私が終えた後。
義父は何事もなかったかのようにテレビを見ていました。
私はその後ろ姿を見ながら、ついに口を開きました。
「 “ 嫁だから ” って言葉、もう古いですよ」
「私は “ お手伝いさん ” ではありませんので、今後は必要なときだけ呼んでください」
義父は一瞬固まりましたが、返事はなし。
そのまま私は、夫を置いて実家へ帰ることにしました。
“ 私の味 ” を否定する家に、居場所はない
数日後、夫からLINEが届きました。
「父さんも反省してるみたいだし、またみんなで食事しよう」
私は即答しました。
「もう “ 義父の舌 ” に合わせるつもりはありません」
それ以降、義父とは必要最低限の付き合いだけ。
夫にも「私が料理をする場には呼ばないで」と線引きしました。
「家族の味」とは、誰か一人のものではなく、みんなが気持ちよく食べられるものだと思うのです。
「家族だから我慢」は、もう終わりにしていい

よく言われるのが、「家族なんだから、多少のことは我慢しないと」という言葉。
でも、その “ 多少 ” が積み重なると、確実に心をすり減らします。
「家族」だからこそ、お互いに思いやりがあって当たり前。
一方的な“上から目線”や “ 昔の常識 ” に縛られた関係は、もう令和の時代には通用しません。
誰かを傷つける言動に対しては、「私はもう黙らない」と意思を示すことが、自分自身を守るために必要なんです。