2025年3月の中古車買取動向

昨年は、例年通り車両の年式が1年古くなる前に手放すユーザーが増えたことにくわえて、秋ごろから軽自動車の新車生産が回復し、市場への供給が安定したことで、12月に底を打った買取相場ですが、1月は例年通り回復しています。 その後、相場はジワジワと上昇して、2月には車選びドットコムがデータを取り始めてから最高値を記録しました。 今後は新生活需要の落ち着く3月を底に回復したあとは、夏にむけて高騰傾向となり、そのまま相場は高値で安定すると思われます。 昨年末の相場に影響を与えた軽自動車ですが、衰えを知らない輸出の活況を鑑みると今年の下落幅は小さいものになるでしょう。なかでも海外でも人気の高年式車は、新車の納期遅れが解消されていない国内の需要があわさって高値安定傾向です。 ただし2020年に新車登録された車両を所有している方は、2度目の車検を機会に手放すか、そのまま車検を通して乗り続けるか判断を迫られる年になります。とはいえ全般的に高値相場なので、金銭的に余裕があれば、乗り換えをおすすめします。 とくにトヨタ アルファード/ヴェルファイア、ノア/ヴォクシーなど、5年のあいだにモデルチェンジを受けた車種では、新型モデルの普及により相場が下落するリスクがありますから、早めの売却を検討したいところです。 買取相場は例年通り、3月、4月に一旦落ち着きますが、それ以降夏の需要期にむけて相場が上昇するでしょう。愛車の売却を考えている方は、あせらずじっくり商談をすすめると良いかもしれません。 また今年は、全体的に高値が続く見通しですが、愛車をできるだけ高値で売却したいと考える方は、複数社に依頼のできる一括査定に出してみることをおすすめします。
ボディタイプ別買取ランキング
最後に中古車情報サイト(車選びドットコム)の、最新のボディタイプ別中古車買取ランキングを紹介します。 市場で売買が盛んな人気の車はすぐに買い手がつくことから買取価格にも影響しますので、愛車の売却を検討する際には市場のトレンドもぜひ参考にしてください。
国産車ボディタイプ別買取ランキング

ボディタイプ | 割合(パーセント) | |
1位 | 軽自動車 | 30.2% |
2位 | ミニバン/ワンボックス | 17.9% |
3位 | コンパクト/ハッチバック | 16.9% |
4位 | SUV/クロカン | 8.3% |
5位 | 軽バン/軽ワゴン | 6.8% |
国産車ボディタイプ別買取ランキングの全体の順位は、前月6位の軽バン/軽ワゴンが、5位のセダン/ハードトップに代わりランクインしました。 とくに全体の30パーセント以上を占める軽自動車とは、前述したとおり新車生産が回復したことで、供給が安定、乗り換え需要によるものと考えることができます。2〜4位は前月と同様でした。
輸入車ボディタイプ別買取ランキング

ボディタイプ | 割合(パーセント) | |
1位 | SUV/クロカン | 23.8% |
2位 | コンパクト/ハッチバック | 21.4% |
3位 | セダン/ハードトップ | 19.3% |
4位 | ステーションワゴン | 11.7% |
5位 | クーペ | 9.5% |
輸入車は、前月と変わらず、SUV/クロカンをトップに、コンパクト/ハッチバック、セダン/ハードトップと続いています。国産では7位のステーションワゴン、9位のクーペが、それぞれトップ5にランクインするのは輸入車ならではの傾向です。 車のリセールバリューを気にする方は、ランキングを参考に車選びをすると良いでしょう。