※本記事はFUNDO編集部に寄せられた体験談をもとに構成しております。
個人の特定を避けるため、登場人物や状況には一部フィクション・編集を加えております。

本記事は、 " 義実家でのプレッシャー " に心が折れかけた女性が、義母のたった一皿のごはんに “ 救われた ” という感動体験を綴ったものです。

投稿者は、関東在住の30代女性・Yさん。

仕事と育児に追われながら、年末年始の帰省で「嫁」としての気遣いを求められる毎日。

そんな中、誰にも気づかれず心が疲れきってしまった夜──。

義母が差し出した一皿の煮物が、彼女の心をそっと包み込みました。

★1話完結で描かれる、無関心の中で届いた “ ひと皿の優しさ ” 。心に沁みる感動ストーリーをお届けします★

目次
「私は、透明人間なのかもしれない」
体だけでなく、心まで疲れきった夜
義母の足音が、静かに近づいてきた
「嫁」じゃなく、「ひとりの人間」として見てくれた
義母の言葉が、私の心をほどいてくれた
煮物の湯気が、涙をそっとぬぐってくれた
まとめ:やさしさは、大声じゃなく“ひと皿”で届く

「私は、透明人間なのかもしれない」

【素敵な義母】義母の“たった一皿のごはん”に泣いた私。沈んだ心が救われた瞬間
(画像=『FUNDO』より引用)

義実家に帰省した初日、私は台所でぼんやり立ち尽くしていました。

家族の笑い声が聞こえるリビング。
でも、その中に “ 私 ” の居場所はありませんでした。

「お母さん、ビールある?」

「お茶おかわりー」

「子どもたち、お風呂入れといてね」

誰も「ありがとう」とも「大変だったね」とも言ってくれない。

“嫁”という立場でいる私は、まるで透明な存在のように扱われていました。

私は、何のためにここにいるんだろう。