しばらくすると、釣友の「キタぞ!」という大声で目が覚めた。慌てて起きて海を覗こうとすると、釣友から竿を「はいっ」と手渡され、思わず受け取った。状況が把握できず、「え、俺やんの?(嫌)」とつい一言。

43cmのシマアジを手中

寝起きで混乱していたが、魚は容赦なく突っ込んでくる。何度かの突っ込みにも耐え、ようやく浮いてきたのはシマアジ!

足元の根に逃げ込もうとする最後の抵抗もかわして、無事にネットイン。釣友は状況を把握できないままブーブー文句を言っていたが、自分がシマアジを釣り上げたことにゲラゲラ笑っていた。

ちなみに釣友は自分の竿を使っていたため、「渡さないと悪いかな」と思ったらしい。

釣れたシマアジは43cm。海上釣り堀を除けば、40cm超えのシマアジは初めてだったので、素直に嬉しい釣果だった。

せっかくの天然物。2人で分けようとしたが、釣友は「先日釣ったタイがまだ残ってるから」と言い、丸ごと持ち帰らせてくれた。

地磯でのカゴ釣りで43cmシマアジをキャッチ!【静岡・伊豆半島】良型アジも顔見せ40cm超えのシマアジと良型アジを持ち帰り(提供:TSURINEWSライター・永井航)

最終釣果

この後も、うたた寝と釣りを繰り返したが、追加の釣果は得られず納竿とした。

自分の釣果はアジ、サバフグ、シマアジの3匹。数としてはやや物足りないが、久しぶりに釣友と一緒に釣りができたこともあり、満足のいく釣行となった。

釣友はメジナや根魚などもキャッチしていた。ちなみにこの釣行の翌週も、同じポイントでカゴ釣りをしたそうで、アジ、イサキ、マダイを複数釣り上げる好釣果を出したとのことだ。

アジとシマアジは刺身でいただいたが、どちらも魚本来の旨味を感じられる適度な脂乗りで、とても美味しかった。

地磯でのカゴ釣りで43cmシマアジをキャッチ!【静岡・伊豆半島】良型アジも顔見せ釣った魚は刺身で頂いた(提供:TSURINEWSライター・永井航)

 

懐の深いカゴ釣りの魅力

カゴ釣りは、タックル次第で小物から大型青物まで同じ釣法で狙える。楽しめる期間もエリアによっては通年と幅広く、一度覚えれば多くの魚種と季節を楽しめる釣り方だ。ぜひ多くの人に、このカゴ釣りの魅力を体験してほしい。