特に高丘は日本代表GK陣のレベルアップにうってつけの存在と言える。正守護神の鈴木彩艶(パルマ)がセリエAの舞台で結果を残しているものの、2番手以降の谷晃生(町田ゼルビア)、大迫敬介(サンフレッチェ広島)についてはやや格落ちの印象が否めない。また、パリ五輪U23日本代表の小久保玲央ブライアン(シント=トロイデンVV)は、2024/25シーズンのベルギー1部リーグ33試合で49失点。クリーンシートわずか5試合と、欧州トップレベルとは言えない。

 一方の高丘は、横浜F・マリノス在籍時の2022シーズンにJ1リーグ全試合出場で優勝に貢献。2023年2月に横浜FMからバンクーバーへ完全移籍すると、海外挑戦1年目から正守護神として活躍。2025シーズンはここまでMLSリーグ戦13試合の出場でわずか7失点。6試合でクリーンシート達成と安定感は抜群だ。GKの選手層強化、長距離移動が伴う北中米W杯の特徴を考慮した上で、高丘の招集に前向きな声は上がるはずだ。