
日本サッカー協会(JFA)は5月23日、6月のFIFAワールドカップ北中米大会アジア最終予選2試合に臨む日本代表の招集メンバーを発表する予定。W杯本大会を見据えた上でのメンバー選考になることが予想されているが、元日本代表主将であるDF吉田麻也(ロサンゼルス・ギャラクシー)の過去発言を踏まえると、GK高丘陽平(バンクーバー・ホワイトキャップス)をはじめMLS(アメリカ・メジャーリーグサッカー)でプレーする日本人選手を招集する必要性が考えられる。
報道によると、森保一監督はすでに北中米W杯出場を決めていることもあり、MF鈴木唯人(SCフライブルク)、FW平河悠(ブリストル・シティ)など、欧州でプレーするパリ世代の一部選手を招集する模様。MF伊東純也(スタッド・ランス)をはじめ一部主力選手の招集を見送る可能性があるという。
その日本代表は北中米W杯での優勝を目標に掲げているが、吉田はドイツ代表やスペイン代表を撃破したカタールW杯のような快進撃は難しいと考えている模様。韓国メディア『フェアポイント・フットボール』の公式YouTubeチャンネルで3月14日に公開されたインタビューで、こう語っていた。
「カタールでは日本にとって多くのメリットがあった。以前に何度もあの国で試合をしていたので、カタールでの試合環境を理解していた。でも今は心配している。メキシコやカナダ、アメリカでのプレー経験がある選手は少ないからね。次のワールドカップはカナダ、アメリカ、メキシコで開催されるので、かなり厳しい環境になる。試合会場にエアコンはなく、試合ごとの移動距離も非常に長くなる」
カタールとアメリカ、メキシコ、カナダの環境の違いを強調した吉田。「アメリカでのプレー経験がある選手は少ない」という日本代表メンバーの現状に関するコメントを踏まえると、短期間での長距離移動に慣れている高丘やDF山根視来(ロサンゼルス・ギャラクシー)らを招集するメリットもありそうだ。