アサリを付け、中オモリを追加した仕掛けを投入。オモリが着底したら、オモリをトントンと小突いて誘いを入れた後、誘いを止めしばらく待ちながらイトを少したるませる。その後、静かにサオを持ち上げる。

何も反応がなかったらまた着底させるという、たるませ釣りのスタンダードな誘いを繰り返す。10分ほどたったころ、聞き上げた時にコンココンとアタリが出た。すぐにアワセを入れながら巻き上げる。途中金属的な強い引きを味わいながら、良型の本命を抜き上げた。まずは早い時間帯で釣れたのでホッとする。

しかし、その後の1時間は渋い時間となり、なかなかアタリが出ない。そうするとどうしても激しい誘いを入れたくなってくるが、静かな釣りをしている人の方が釣れているようだ。

ウマヅラハギを手中

8時ごろ、再びアタリが出始めて、少しずつ数を伸ばしていく。しかし、徐々に潮が速くなってオマツリが多発。そこで私はトモの釣り座の利点を生かし、後方に少し投げオマツリ回避に努める。

9時40分ごろ、今までにない強いアタリと引きが出た。何だろうと巻き上げると、少し細長い魚体が見えてきた。なかなかの大きさのウマズラハギだ。

その後、アタリは出るが、なかなかハリ掛かりせず掛かっても途中でバレる。そこでハリをひと回り小さいものに変更すると、掛かりも良くなり目標だったツ抜けを達成。しかし11時ごろになると、アタリがパタッと止まってしまった。

周りも同じような状況で、その後は1匹追加して終了時間を迎えた。釣果は25cmまでのカワハギ15匹と30cmのウマズラハギ1匹。サイズがいいので釣り応え十分で、久々のカワハギ釣りを楽しむことができた。

船カワハギ釣りで良型中心に本命15匹と好調【愛知・石川丸】底狙った「たるませ釣法」が奏功カワハギ15匹とウマヅラ1匹を手中(提供:週刊つりニュース中部版APC・佐久間由郎)

カワハギを美味しく調理

帰ってからカワハギをさばくと、意外にもキモが大きくキモじょう油で食べた刺し身は、秋のものと遜色がないほど美味だった。石川丸ではしばらくはカワハギ釣りを続けるということなので、皆さんもぜひ挑戦してみてほしい。

船カワハギ釣りで良型中心に本命15匹と好調【愛知・石川丸】底狙った「たるませ釣法」が奏功刺し身をキモじょう油で(提供:週刊つりニュース中部版APC・佐久間由郎)