2025年5月19日、参議院予算委員会で石破茂首相は、日本の財政状況について「間違いなく極めてよろしくない。ギリシャよりも悪い」「金利がプラスに転じており、財政状態は良くない」と発言しました。消費税減税の声が高まる中、石破首相は赤字国債による財源確保に反対し、税収増に対し社会保障費も膨らんでおり、減税の余裕はないと説明しました。

首相は、金利上昇や信用喪失による債務不履行のリスクに警鐘を鳴らし、将来世代への負担や経済力の低下も懸念しました。その上で、日本の財政はかつて危機に陥ったギリシャより悪いとの強い危機感を示しました。

石破首相 首相官邸HPより

たしかに、政府総債務残高(対GDP比)だけを見ると2009年当時のギリシャより悪いようです。

政府総債務残高(対GDP比)の推移(1980~2025年)のグラフ 世界経済のネタ帳より

しかしこのような発言を首相が公式の場で行う必要があったのかという疑問の声が上がっています。