テニスといえば、フランシスコ教皇はテニスには関心がなかった。テニスに興じる聖職者にあまりいい印象を持っていなかったようだ。例えば、フランシスコ教皇は“バチカンのジョージ・クルーニー”と呼ばれてきたハンサムな聖職者ゲオルク・ゲンスヴァイン大司教が余暇の時間、ローマのハイソサエティ(上流階級)の人々と混じってテニスに興じることを心よく思っていなかった。南米出身の教皇はサッカーは理解できても、テニスには社交界の人間が興じるスポーツといった偏見があったのかもしれない。

サッカーは集団競技だが、テニスは主に個人競技だ。フランシスコ教皇は前者を好んだ。その点、野球(集団競技)とテニス(個人競技)の両スポーツを愛するレオ14世は明らかに前教皇とは異なったキャラクターの持主だ。

編集部より:この記事は長谷川良氏のブログ「ウィーン発『コンフィデンシャル』」2025年5月19日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はウィーン発『コンフィデンシャル』をご覧ください。