私は今年いっぱいは落ち着きがない状態が続くと思います。また産業界をリードするヒット作品が出ていないので誰が経済を引っ張るか、という点において私は若干懸念を持っています。世界経済はまだまだ手探りの状態ではないかと思います。

お前はこの話題を振っておいてアメリカのムーディーズの格下げはスルーするのか、とおっしゃる方もいるかもしれません。この点はベッセント財務長官がコメントしたようにそもそもの原因はバイデン政権が作り出した部分もあるし、3大格付け会社の他の2社は2011年8月(S&Pグローバルレーティング)と2023年8月(フィッチ)とはるか昔に引き下げており、ムーディーズも23年11月に見通しをネガティブに引き下げていました。よって驚きはないし、昨今の関税プランが思うようにいかず、財政負担が重くなることを見越して引き下げたぐらいのものです。

そんなことよりもう少し先の点について専門家や機関投資家が明白なポリシーを持てない点がもっと混とんとさせているように感じます。

では今日はこのぐらいで。

編集部より:この記事は岡本裕明氏のブログ「外から見る日本、見られる日本人」2025年5月19日の記事より転載させていただきました。