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この姿勢こそまさに、いま維新が社会保障制度・社会保険料に対して発揮すべきものではないでしょうか。
敬老パス負担にあたるものが、まさに医療費の窓口負担です。無料ではないけれど、日本全国で高齢者の多くは8割~9割引き状態が続いています。
しかし「割引」にフリーライド(タダ乗り)があるはずもなく、その割引分の負担を背負っているのが、未来を担うはずの現役世代とその子どもたちです。
だからこそ高齢者の皆様に「一人ひとりが1回あたりもう1割、あるいは2割、本当にご負担いただくことはできないのでしょうか?」と正面からお願いをする。
もちろん、生活が苦しくて医療を受診できない人には救済措置が必要不可欠です。
一方で、1回あたり1~2割の負担増であれば、感情的には嫌でも実際のところは引き受けられる人も多くいるはずで、その方々に真摯に向き合う・腹を割ってお願いすることから政治は逃げてはいけません。

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「バラ色のことだけを約束できません。少しばかり医療費の負担は増えます。でもその負担は必ず、現役世代と子どもたちを支えることに繋がります」
「一人ひとりの1回あたりわずか1割・2割。その皆様からの支援が、現役世代の社会保険料負担を大きく引き下げ、日本の未来を劇的に変えるんです」
「そしてそれは、巡り巡って社会全体を、高齢者の皆さまを支えることにもなります」
と、選挙を恐れず、批判を恐れず正面から有権者に語りかける政治家が集う政策集団であることこそ、維新の存在意義であると私は考えます。
今は苦しくて、苦しくて、苦しくとも、そのぶれない・曲げない・崩れない姿勢が死中に活路を切り拓き、現役世代とその子どもたちから期待を集め、日本の未来を変えていくと私は信じています。
編集部より:この記事は、前参議院議員・音喜多駿氏のブログ2025年5月15日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は音喜多駿ブログをご覧ください。