本件、私の5月12日付のブログ。「12日からの停戦案はプーチン氏は踏み倒す」、プーチンは出てこず「ロシアの特使が先行交渉」、そしてロシアは無理難題を押し付けるだろうと申し上げました。その上で「最大のジョーカーはトランプ大統領」とも書かせていただきました。トランプ氏はいみじくも「自分がプーチン氏と会わないと何の話も展開しないだろう」と述べています。プーチン氏がゼレンスキー氏と直接、面と向かって交渉する絵図は私は逆立ちしても描けません。ではトランプ氏となら交渉できるのか、今日はここを考えてみます。

ずばり、トランプ氏でも暴走列車プーチン号は止まらない、とみています。以前、プーチン氏が安倍晋三氏と北方領土問題を中心に30数回会談してその結果はむしろ悪化したと指摘しました。プーチン氏はそういう男なのです。自分の心は誰にも開かないのでトランプ氏が「ディール」に持ち込んでもカエルの面に小便なのです。自分のやりたいことを一心不乱に進め、他人の言うことには聞くふりをして本質問題には一切耳を貸しません。多分ですが、習近平氏でも交渉は不可能でしょう。ある意味異様なまでの頑なさを持つ歴史に残る人物です。

ではウクライナの停戦はないのか、といえばいつかは終わります。そのシナリオは3つ。1つはプーチン氏の野望が満たされた時、2つ目はプーチン氏が死去した時。3つ目はプーチン氏が実権を失ったとき。これらはすべて交渉事や外部による干渉ではなく、あくまでもロシア国内事情であり、かつプーチン氏個人の問題だとみています。よって外交的に挑むことがあるとすればロシアの徹底した窮乏化を目指し、ロシア国民が蜂起し革命が起きるぐらい煽るしかないとみています。ただロシアの高官も洗脳されているし、恐怖政治そのものなので革命なんて程遠いのでしょうね。

日産は生き残れるか?

正直、何らかの残影は残りそうですが、今の日産がそのまま残るのはより一層困難になってきた気がします。同社の話は過去何度も振っているので今日は昔話はしません。今後を考えたうえで経営戦略的に日産は今の巨大な図体を維持できるのかに絞ってみます。今般、エスピノーザ社長が再建計画を発表しましたが、これは過去5年で3度目の再建計画です。つまり計画倒れしているとも言えます。3度目の正直とも言えますが、リストラのインパクトは小さいと思います。

日産HPより