アライグマ説が有力?正体特定の鍵は「歯」

 この動物の正体については様々な説が飛び交った。当初はオポッサムの可能性も示唆されたが、カルタレスさんはそれを否定。犬や猫といった候補も検討されたが、現在最も有力視されているのはアライグマだという。ミイラのX線画像と骨格を既知の種と比較した結果、アライグマが頭蓋骨や鼻先の形状で良い一致を見せた。しかし、決定的な証拠となる歯の比較が難航している。「骨学の教科書にはアライグマの歯の良い画像がありませんでした。だから、歯の同定に使えるアライグマの例を探しているところです。それが次のステップです」とカルタレスさんは語る。

謎のミイラ「カパカブラ」の正体は?人間のような手を持つミイラ化した生物を発見!
(画像=画像は「Daily Mail Online」より,『TOCANA』より 引用)

カルタレスさんは、この生物が建物の換気ダクトから侵入して閉じ込められ、時間とともにミイラ化したのではないかと推測している。その根拠として、ミイラ化は非常に乾燥した環境で進行しやすく、換気ダクトのそばであれば、特に寒い時期には暖かく乾燥した空気が供給されるため、ミイラ化にはまさに完璧な条件が揃っていたと考えられる点を挙げている。さらに、夏場の高温も、建物内部の乾燥した状況下ではミイラ化を促進した可能性があると彼女は見ている。

 現時点では、カルタレスさんはアライグマ説に75パーセントの確信を持っているが、断定は避けている。

 この「カパカブラ」と名付けられた謎のミイラ、その正体が明らかになる日は来るのだろうか。そして、その人間のような手は何を意味するのか。今後の研究の進展が待たれる。

提供元・TOCANA

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