
近くによると結構高い。
橋の中央から下流の中洲を望みます。川は風の通り道。橋自体は頑丈な造りなので心配はないのですが、風が結構強いので渡る際は注意が必要です。
途中に福岡県と佐賀県の県境があります。先ほどのGoogle Mapを見ると県境が川の左右に入り乱れています。これはかつて筑後川がくねくねと曲がりくねっていた証拠。これを旧筑後国と旧肥前国の境目としていたために、のちに治水が行われて川の流れがまっすぐになっても国の境は昔のまま残されることとなったのです。

佐賀県側から見た筑後川橋梁。自転車はおりてわたりましょう。
佐賀県側の橋の入り口にきました。「もろどみ」の駅名標があります。ここは佐賀市ですが廃線当時は諸富町。ただし旧諸富駅はここにはなく、もっと先にありました。これはあくまでイミテーションです。
佐賀県側にも踏切が残されていました。廃止から40年弱が過ぎようとしていますが、筑後川橋梁がいかに地元の人に親しまれていたかが窺えます。
川の間を吹く風にたえながら福岡県側にもどってきました。鉄道がここを走り、地域の足として、貨物輸送の手段として活躍してきた筑後川橋梁。中央部分が昇降する姿を想像しながらゆっくりとここを歩いて、かつての栄光を偲んでみるのも楽しいと思いました。
編集部より:この記事はトラベルライターのミヤコカエデ氏のnote 2025年4月15日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はミヤコカエデ氏のnoteをご覧ください。