富士宮市の須藤秀忠市長は5月9日の定例記者会見で、富士山の閉山期における登山者の救助費用を個人負担にすべきとの考えを示しました。
やっと当たり前の事を言ってくれる首長さんが現れました。この議論は長年、タブー視されてきたように感じます。ハッキリといいますが救助費用は全額自己負担にすべき。
「安易な登山は自己責任」 市長が救助費用“自己負担”を提案 閉山中に相次ぐ遭難(Shizuoka Life) JgWQTLR
— 野口健 (@kennoguchi0821) May 10, 2025
登山者が救助されると多額の税金が使われるため、「自己責任」であるべきだと訴え、県に対し閉山期の救助に関するルール整備を要請する方針です。

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背景には、閉山中にもかかわらず無断で入山し、救助を要請する事例が後を絶たない現状があります。特に注目されたのは、4月に27歳の中国籍男子大学生がわずか4日間で2度も救助された事案です。1度目はアイゼン(滑り止め)を紛失したとして山梨県のヘリで救助され、2度目は携帯電話を忘れたため再び入山し、高山病で倒れ警察の救助を受けました。
1週間で2回富士山で遭難し救出された中国人大学生 2度目の登山理由は置き忘れた「携帯電話」~「もう2度と登らない」 FIfSfq2Ix
— 静岡朝日テレビ ニュース (@news_satv) April 28, 2025
須藤市長は、「山を甘く見ている。救助隊は命がけで活動している」と怒りをあらわにし、「安易な登山を抑止するためにも費用の一部は登山者に負担してもらうべきだ」と述べています。
勇気ある発言と思います。議論すべき。「二重遭難になる危険もある中で、税金を使って救助隊が命がけで救助している。救助にかかる費用の一定割合を自己負担にすべきだと思う」 /富士宮市長が救助費用“自己負担”を提案 閉山中に相次ぐ遭難 SV3AkwZip7
— 佐々木俊尚 大増刷決定の新著「フラット登山」絶賛発売中! (@sasakitoshinao) May 13, 2025