■のぶの言葉に…

嵩が「どうして?」と尋ねると、のぶは「どうしてもこうしても、こんなもん欲しがったらいかんが。嵩も戦地の兵隊さんのこと考えてみいや」と言う。

嵩は頷きながらも「わかるけど…でも、戦争はいつか終わるだろ? その日が来たら、のぶちゃんも銀座の街を歩いてほしい」と思いを伝える。

そして「きっとどんな女の人よりも、のぶちゃんは…」と続けるが、のぶはそれを遮り「嵩はなんちゃあ分かっちゃあせん。うちらとおんなじばあの若もんらあが、お国のために戦いゆうがで」と怒りをあらわに。

戦地の兵隊のために献金すべきだとのぶは諭すが、嵩は「(そうは)思わない」「美しいものを美しいと思ってもいけないなんて、そんなのおかしいよ」などと反論する。のぶは再びプレゼントを拒否し、「しゃんしゃん東京にいね」と去っていった。