釣り開放地区を一往復半ほどして、そこからプラグに切り替えていく。最初に取り出したのは45mmと控えめサイズのフローティングだ。海面直下ぎりぎりにメバルはいると踏んで、やっていく。ここ最近はどうもワームにメバルがつかないのだ。この日もプラッギング・デイになるかもしれない。
ところが、アタリが出ない時間が2時間近く続いてしまった。これは、嫌な予感がする。深追いするとドツボだし、仕事上がりで体力的にもしんどい。21時までにアタリが一切出なかったら今日は退こうと思い、蓄光するフローティングミノーを投げてみた。
ラスト1投の気持ちでビッグチヌ
祈りのミノーイングでさらに釣り場を一往復。だが、何にも来ない。途中で「まさか」と思ってオープンでアジングをしてみたが、アジなんて一切いない。どうも今日は魚そのものが極度に少ない日みたいだ。あきらめるしかないだろうか。内心、「厳しいな」「無理だな」と弱音が漏れていた。
だが、本当に最後の一投の気持ちでキャストすると、キワでドシッと鈍い引き込みがきた。メバルにしてはデカすぎる。チヌだな。でも、そんな大したサイズじゃないか。ともあれ、冷静にやる。ここでこいつをばらしてしまったら、今日はボウズということになるのだから。
そう思いながらも、大した緊張感もないままナーと上がってきた。しかし水面に浮上したチヌを見ると、まあまあデカい。「これはもしかして」と思った。

残念ながらスケールをあてると、いいとこ49cm。50cmは絶対ないかな。これくらいつらい思いをしたのだから年無しで報われてほしかったが、まあ、そんなものだ。

それにしてもこいつ、いい顔をしている。カッコいいチヌだった。
一級ポイントはスレるのも早い
この日の釣行は運にも恵まれなかったと思う。あっちこっちでこの春メバリングをしているが、ここまでアタリが遠いのは初めてだった。もっと最悪の潮でも1尾2尾は手にしてきたので、結構痛い目にあったような気がしている。