この日は仕事中からうずうずしていた。潮周りがよく、気候も穏やかで、絶好の釣り日和だったのだ。あまり遠いところに行くのはやめて、近くの海へ。大阪南港のシーサイドコスモ釣り開放地区で竿を出すことにした。だが、こんな日に限って難しかったりする。最後の最後まで苦戦した釣行をレポート。
●大阪府のリアルタイム天気&風波情報
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)
シーサイドコスモでメバリング
今年は梅雨入りがずいぶんと遅れた。雨季のライトゲームには、「梅雨メバル」という楽しい釣り物がいる。先日「梅雨前」メバルはしとめることができたが、チヌのおまけみたいに釣れたのだった。
幸い着き場所をいくつか特定することができたので、ちょっと本腰入れて、梅雨メバルをやってみることにした。場所は大阪湾奥の釣り場、シーサイドコスモだ。
釣行日は4月18日で、平日の仕事終わりに真っ先に南港へ向かった。狙いものはメバル。今年は比較的湾奥でも登場が早い魚だった。今のところ狙って打って外したことはない。シーサイドコスモは定番の場所すぎてちょっとプレッシャーがかかっているかもしれないが、それでも3尾までは苦しまないだろうと踏んでいた。

最初の最初に大阪南港の釣り場に立ったときの衝撃を、まだ覚えている。私はそれまで垂水界隈のアングラーだったので、「なんという汚さだ」と目を覆ったものだが、今では何とも思わなくなっているのだから人間の慣れってすごい。こんな気候のいい日には、これほどの水色でも、夕焼けの中で美しく見えたりする。
まったくアタらない2時間
潮の流れはよさそうだ。上げ切りが21時頃に来るので、19時スタートでちょうどいい時間となる。まずは反応が早いワームから試してみた。
釣り開放地区の足元を、ぴーっとワームで釣っていく。何もない。レンジを入れても何もない。しかも、この日はどういうわけか足元の根が荒く、ジグヘッドも1個根がかりでとられてしまった。