緩く設定してあったドラグが少し滑り、思いがけない引きの強さに驚きながらも慎重に巻き上げてくる。何度も強い突っ込みに耐えながら、上がってきたのは何とイシダイだ。中乗りさんのタモに誘導すると、その時最後の抵抗で暴れた際にハリが外れてしまった。よく見るとハリが伸ばされている。
奇跡の再ヒット
気を取り直して丁寧に誘っていると、グングンと小気味いい引きが伝わった。上がってきたのは本命のイサキ。ここからは船中ポツポツとイサキが上がり始め、時合いが到来。そんななか、またも私のサオが勢いよく海面に突き刺さる。まさかまたイシダイか、それともマダイか。
船長も「さすがにイシダイはそんなに簡単に釣れないからな」と言う。慎重に慎重に上げてきてビックリ。なんとまたも良型イシダイだ!今度は無事にネットイン。まさかのイシダイリベンジに成功してしまった。

思わぬイシダイ連発もあったが、なんだかんだで本命イサキも終わってみれば7匹。サオ頭で10匹と数はボチボチだが、どれも良型ぞろいだった。
釣り座によってムラがあり、まだまだ本格シーズンほどではないかなと思ったが、これからに期待できる釣果だったとも感じた。
4月も後半になってくるとさらにイサキも脂が乗り、おいしくなってくる。食べておいしく釣って面白いイサキ、南知多周辺の釣り船で、旬のイサキを狙いに行ってみてはいかが。
<週刊つりニュース中部版APC・丸山敬太/TSURINEWS編>