自由が丘の静かな通りに、昨年春、静岡・下田から、明治33年創業の老舗干物店「小木曽商店」がお店を出しました。白木の板に映える黒字の看板が、凛とした老舗の風格を漂わせ、通りかかる人の足を自然と止めさせます。

小木曾商店自由が丘店の看板
干物は、海の幸を太陽の力で凝縮した日本の伝統食。生魚にはない深い旨みと香ばしさが、日々の食卓を特別な一皿に変えてくれます。
今回、私がいただいたのは、看板商品のひとつ「極上さば塩干し(ノルウェー産・税込560円)」。ふっくらと脂ののったサバは、グリルでじっくりと焼くことで皮はパリッと、身はしっとりと仕上がります。炊きたての白ご飯との相性は言うまでもなく、夫婦で分けても十分なボリューム。これぞ、贅沢な朝のご馳走です。

奥が、鯖味醂干し、手前が鯖塩干し。店内は冷凍庫のショーケース。

半分にカットして、グリルで焼いて、朝ごはんにいただきました。
もうひとつは、小木曽商店オリジナルの「ひもの屋さんのアヒージョ(税込1,000円)」。海老や帆立、鰆、彩り豊かなブロッコリーを、にんにく香るオイルで煮込んだ一品で、湯煎10分で手軽に食卓へ。パンを添えるのを忘れたのが唯一の悔やみ。芳醇なオイルに浸したバゲットの味を想像するだけで、次回は必ず、と心に誓いました。ビールはもちろん、CAVAなどのスパークリングワインとも好相性です。
さらに、「銀鮭ハラス味醂干し(税込650円)」は、店頭でも入荷が限られる希少品。見るからに脂がのっていて、ご飯のお供にぴったりな予感がします。

銀鮭ハラス味醂干し。限定品なので、見かけたら買いたいです。
甘味として選んだのは、「ニューサマーオレンジゼリー(税込500円)」。下田産の酸味が控えめな柑橘を使ったゼリーは、冷やして食後のデザートに最適。食卓を爽やかに締めくくってくれました。さらに、生のニューサマーオレンジ(税込150円)も手に入り、ヨーグルトに添えて楽しむことで、果実のやさしい酸味が朝のひとときを彩ります。

静岡県の特産品も買えるのがうれしいです。ニューサマーオレンジとゼリー。