超長期国債の市場に異変が起こっている。売買の過半数が海外ファンドになったのだ。

40年物国債(13回債)の価格は史上初めて50円を切った。

海外投資家の台頭

超長期国債(償還10年以上)の売買高で海外勢の割合が約5割に達し、国内の保険会社などを上回っている。 ヘッジファンドなどの海外勢が中心で、買ってもすぐ売る傾向がある。特に30年債のスプレッドが縮小しており、長期金利の上昇を予想している様子

財政不安が影響

都議選・参院選など政治イベントで財政赤字拡大の可能性。特に野党がそろって減税を要求し、政府も何らかの財政措置に追い込まれるのではないか。 2022年の英国のトラス・ショックのような混乱が起こる恐れもある。

The Guardian

✅ 消費減税のシナリオ

◆ ステージ1:減税スタート

政府が「消費税を5%に下げます!」と発表(実際の減税は2026年4月)。 国民の多くは「やった! 買い物が安くなる!」と期待。 自動車・住宅などの耐久消費財は買い控えで売れなくなる。

◆ ステージ2:物価が下がり、買い物が増える

一時的に食品・日用品・家電などが5%近く値下がり。 特に低所得層や子育て世帯は「助かる!」と生活が少し楽になる。 しかし減税が終わると可処分所得が増えるので、消費が増えて物価は上がる。

◆ ステージ3:財政への影響が表面化

消費税が5%になると、政府の税収が年間で約13〜15兆円減る。 これまで消費税でまかなっていた年金・医療・介護などの費用が足りなくなる。 政府は赤字を補うために、国債をさらに発行。

✅ 日本版トラスショックは起こるか?

◆ まず「トラスショック」とは

項目 内容

いつ? 2022年9月~10月

どこで? イギリス

何が起きた? トラス首相が450億ポンドの大型減税と財源なしの財政出動を発表し、国債暴落・金利急騰・ポンド安へ

結果 金融市場の混乱、年金基金の危機、トラス政権はわずか45日で退陣