この釣行で気づいたのは、「光がある=釣れる」と単純に考えるのは危険だということです。イカが居つくかどうかは、以下のような複数の要素が絡み合って決まるように感じました。

・潮通し
・地形や水深
・ベイトの有無
・プレッシャーの少なさ
つまり、光はあくまで「イカが寄るための一要素」であり、それがすべてではありません。
実際に、人が多い明るい場所よりも、静かな暗がりのほうが好条件だったこともあったのです。
意識したこと
暗がりでの釣行で意識したことを紹介します。
ランタンの使い方に注意
真っ暗な場所では安全確保が最優先です。周囲を照らすためにランタンを自分の近くに設置するようにし、海面は決して照らさないよう注意しました。イカに警戒心を与えず、自分の動作確認がしやすくなります。
ソリッドティップで違和感を捉える
視覚での判断が難しいため、ロッドの感度が非常に重要になります。ソリッドティップのロッドでエギの重みをしっかり感じながら釣ることで、着底やアタリの微妙な変化にも対応できました。「なんとなく重い」「少しの違和感」そんな感覚が、実際に釣果につながることもあります。
意外な場所でもチャンスはある
常夜灯周りが強いポイントであることに間違いはありませんが、それだけに頼っていては見落としてしまうチャンスもあります。釣り人が少なく、プレッシャーの少ない真っ暗なポイント。そこにも、イカが居つく理由が1つでもあるなら、十分に成立するのがエギングの面白さです。

次回の釣行では、「釣れそうな場所」だけでなく、「釣れていないけど条件が良さそうな場所」にも目を向けてみてはいかがでしょうか。意外な一杯が、そこに待っているかもしれません。
<新田貴史/TSURINEWSライター>