東証が上場基準をより厳しくする中、足切りのボーダーラインにある企業は極端な話、For Saleの看板が出ているといってもよいのです。力ある企業がそれらの企業への買収攻勢をかければそれらの企業を救済できるし、小粒の塊をより筋肉質にして大粒に変えることができます。日本企業は今、ある意味チャンス到来の時期にあり、体質の大改善を進めれば世界の中で再度、君臨できる可能性は大いにあるとみています。
インド・パキスタンの紛争は本格化するか?
私の見立てでは「しない」です。理由はこの問題は戦後、パキスタンが独立してからずっと続いている問題で出たり引っ込んだりしている中での話に過ぎないからです。そもそもの話は英国領インド帝国からインドとパキスタンが1947年に分離独立した時の設定が悪かったとされます。結局民族、宗教的分離が主体であり、パキスタンはその後、インドの東側で国境を接していない東パキスタンの独立運動に巻き込まれ、結局バングラディシュとして独立します。今回はインドとパキスタン国境のカシミール地方でのいつもの争いであります。
なぜ、お前はこの紛争が本格化しないと言い切れるのか、といえばパキスタンは破綻寸前の国家なのです。これまで何度もIMFの世話になり、今でも厳しい条件を付けられている中、戦争などしている場合ではありません。パキスタンの本当の難敵はインド以前にIMFにあり、の状態なのです。仮にパキスタンが長期的な戦闘に入れば経済は半年と持たず、破綻するでしょう。その時、政権は倒れるのです。戦争を煽る指導者はいないのです。ドローンを飛ばすぐらいは安いもの。だけど地上戦もロケット砲の飛ばしあいもできないのです。
もう一つの戦争抑止力はトランプ大統領が戦争嫌いだという点です。これは氏の信条だと思います。よって仮にインドが手を出そうとすればトランプ氏が喝を入れるとみています。またウクライナやガザ地区をめぐる争いに世界は辟易としており、かつてのように敵味方が名乗りを上げて支援する体制ではないのです。両国の問題は人種的で宗教的背景が強いわけですが、冒頭申し上げたように宗教は物語であり、それぞれが自分の好きな物語に没頭すればよいのです。どちらかに軍配が上がる話ではないのでそれこそ、傷が広がらないうちに手を売った方が良いと感じます。