この新しい新素材「WLG-15」は、従来の方式に比べ、外部からの電気を必要とせず動作する点が大きなメリットです。
また低コスト・環境負荷の低い設計であり、携帯性にも優れています。
そのため、災害時の緊急給水や乾燥地域でのオフグリッド給水、アウトドア活動での携帯型ウォーターサーバーとしての活用が期待されます。
研究チームは、湿度や温度、太陽光強度を監視するIoTセンサーを利用した自動制御システムを開発することで、集水サイクルをさらに最適化できると考えています。
「水も電気もない場所で、空気から飲料水が得られる」
そんな夢のようなアイテムが、部分的にとはいえ、既に誕生しているのです。
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参考文献
Spongy new material pulls drinkable water from thin air in emergencies
https://newatlas.com/materials/spongy-drinkable-water-thin-air/
Smart spongy device captures water from thin air
https://www.rmit.edu.au/news/all-news/2025/may/spongy-water-harvester
元論文
Development and characterization of novel wood-based composite materials for solar-powered atmospheric water harvesting: A machine intelligence supported approach
https://doi.org/10.1016/j.jclepro.2025.145061
ライター
大倉康弘: 得意なジャンルはテクノロジー系。機械構造・生物構造・社会構造など構造を把握するのが好き。科学的で不思議なおもちゃにも目がない。趣味は読書で、読み始めたら朝になってるタイプ。