パワーとレスポンスが強化された最新のゴルフRエンジン

フォルクスワーゲン ゴルフ R アドバンス(ゴルフ8.5)
(画像=『車選びドットコムマガジン』より引用)

パワートレインにも注目すべき進化が施されています。2.0L直列4気筒ターボ+7速DSGの組み合わせはそのままで、エンジンのチューニングにより最高出力が235kW(320ps)から245kW(333ps)にアップ。 吸排気可変バルブタイミング機構や、排気側の2段階バルブリフト量可変機構、エンジンの適切な温度管理を行うクーラント制御システムなどの採用や徹底した内部損失の低減などによって、パフォーマンスと環境性能を高い次元で満たすスポーツエンジンに仕立てられています。 駆動方式は、左右後輪のトルク配分を0~100%のあいだで調整可能な“R-パフォーマンストルクベクタリング”を備えた4WDシステム「4MOTION」です。 “ビークル・ダイナミック・マネージャー”が、電子制御ディファレンシャルロック“XDS”や“DCC”の統合制御にくわえて、4モーションも統合的にコントロールすることで、ゴルフRの限界的な旋回性能をさらに引き上げています。 車両本体価格はゴルフRが704万9000円、ゴルフR アドバンスが749万9000円となっています。

日常使いからサーキットまで対応する最高のポテンシャル

フォルクスワーゲン ゴルフ R アドバンス(ゴルフ8.5)
(画像=『車選びドットコムマガジン』より引用)

今回試乗したのは、19インチアルミホイールを装着したゴルフR アドバンスです。 パワフルさに加えて扱いやすさが格段に向上しており、従来モデルにあった「じゃじゃ馬」的な印象が薄れ、洗練されたサラブレッドのような乗り味に仕上がっています。 全長4.3mのコンパクトなボディに高出力エンジンを搭載しながらも、4MOTIONによる高い安定性は、運転スキルに関わらずいつでもドライバーをサポートしてくれる安心感があります。 また荒れた路面でもしなやかに追従するサスペンションは、乗る人すべてに快適さと安全性を提供。街中での快適性はもちろんのこと、ロングツーリングも涼しい顔でこなす高性能ぶりは、ゴルフRの魅力です。 ただし本領を発揮するにはサーキットへ行くことをおすすめします。それだけ高いポテンシャルを持ったクルマだと言えます。