最新のテクノロジーを活用したソリューションやシステム設計・開発を行う「チームラボ」。三井ショッピングパークアプリや成田国際空港サイト制作など、さまざまな規模のプロジェクトを手がけている。

 チームラボのソリューションチームでは、多岐にわたるプロジェクトを並行して進めつつ、高品質と納期厳守を両立している。その実現を支えているのが、ヌーラボが提供するプロジェクト・タスク管理ツール「Backlog(バックログ)」を活用した開発チーム間の円滑なコミュニケーションと効率的なタスク・進捗管理の仕組みだ。

 今回は、チームラボの取締役・堺さんとカタリストの雪下さん、大塚さんに、ソリューションチームにおけるプロジェクト管理の実態とBacklogを活用した業務効率化の取り組みについて話を伺った。

Backlog導入で作業漏れが減少

――チームラボでの業務内容を教えてください。

堺さん:チームラボは2001年の創業以来、アートとソリューションの2つの部門を展開しています。私たちソリューションチームは、システム開発とUI/UX設計を通じてお客様の課題解決に取り組んできました。プロダクト開発だけでなく、サービスの戦略立案からリリース後の市場展開まで、一貫したサポートを提供。エンドユーザーの視点に立ち、たしかな価値を届けるため、使いやすいシステムの開発に注力しています。

 プロジェクトの規模に応じて、10名程度の小規模チームから100名以上の大規模チームまで柔軟に対応しています。プロジェクトマネジメントとディレクションを担当する「カタリスト」、エンジニア、デザイナーが、クライアントや外部パートナーと緊密に連携してプロジェクトを推進しています。

チームラボの効率的なプロジェクト管理を支えるヌーラボ「Backlog」
(画像=チームラボの取締役・堺さん。今回のインタビューではチームラボの業務内容説明をご担当いただいた。、『Business Journal』より 引用)

――カタリストとしてプロジェクトのチーム管理、進行管理、要件整理、タスク割り当てなどを担当されている雪下さん、大塚さんに伺います。Backlogを導入する前はどのような課題を抱えていましたか?

雪下さん:以前はExcelシートでチーム管理や進行管理などを行っていましたが、担当者の割り振りや期限設定を変更した際も、通知機能がないため確認するには毎回ファイルを開く必要がありました。そのため、リアルタイムでのコミュニケーションができず、業務対応のスピードに課題を感じていたんです。

大塚さん:それにExcelはテキストベースの管理に限られており、画像の共有が困難なため、プロジェクトの視覚的なイメージを効果的に共有できませんでした。また、複数人での同時作業時にシートを誤って破損してしまうリスクも存在します。これらの課題を解決し、業務効率を向上させるため、私たちはBacklogの導入を検討することにしました。

雪下さん:現在は、成田空港さんのウェブサイトや医師向けアプリの開発など、プロジェクトの規模に関わらず、担当案件の約8割でBacklogを活用しています。

チームラボの効率的なプロジェクト管理を支えるヌーラボ「Backlog」
(画像=チームラボのカタリスト・雪下さん 、『Business Journal』より 引用)
チームラボの効率的なプロジェクト管理を支えるヌーラボ「Backlog」
(画像=チームラボのカタリスト・大塚さん,『Business Journal』より 引用)

――Backlogはどのように活用していますか?

雪下さん:システム開発において、期限と作業内容を管理するために活用しています。課題の状態は「未対応」「処理中」「処理済み」「完了」の4段階をアイコンで表示でき、ガントチャートなどで一覧表示することで、メンバーの進捗状況を視覚的な理解が可能です。これにもとづき、タスクの重要度による優先順位付けと振り分けを行っています。

チームラボの効率的なプロジェクト管理を支えるヌーラボ「Backlog」
(画像=Backlog公式サイト ガントチャートの使用イメージ:作業の計画やスケジュールが横型棒グラフで示される。タスクの開始時期や終了時期がわかりやすい。 ,『Business Journal』より 引用)

大塚さん:開発時に各サーバーの担当者が並行して作業を進める際も、効率的に管理できる点が大きなメリットです。チーム別・担当者別のタスク状況を一覧できることで、誰がタスクを抱えすぎているか、誰が手が空いているかなどもひと目で把握できるようになりました。

 また、メールやSlackとの連携機能により、通知をリアルタイムで確認・対応できます。その結果、担当者と期日が明確になり、作業の取りこぼしが大幅に減少しました。

チームラボの効率的なプロジェクト管理を支えるヌーラボ「Backlog」
(画像=Backlog公式サイト チームラボで頻繁に活用されている「親子課題」機能の使用イメージ:大規模な課題を複数の子課題に分割し、それぞれに担当者や期限を設定できる。作業の分担や課題の進捗管理が効率的に行える。,『Business Journal』より 引用)