文春を含め週刊誌報道ではこの手の特ダネは割と古くからつかんでおり、報道するタイミングを計っています。報道する側としては当然雑誌の売れ行きを考えたビジネス的判断でありますが、すっぱ抜かれる本人にとっては最もタイミングの悪い時期にあたるわけです。

今回の選挙は参議院選なので政権へのインパクトは限られるといえば限られますが、与党が過半数を取らなければ政権運営は非常に苦しいものになり、負け方次第では首相の責任問題に発展しやすくなります。

石破氏への支持率は各社いろいろありますが、概ね1/3がYESで2/3がNOを突き付けています。数字としてはさほど悪くはない気がします。つまり石破氏のスタイル、個性ではなく政治信条が与党なのに野党っぽく、中庸でマイルドな感じが世論からするとどうやっても引きずり下ろしたいという憎しみ的な反石破体制が生まれにくいのだとみています。

当然、野党はこれではやりにくいわけで今回のように文春砲が出ると野党からすれば「よくやってくれた文春さん!」と小躍りしている野党幹部もいるのではないでしょうか?

しかし、「盛り上がらない参議院選」というタイトルの通り、それでは敵失であって野党が長打やホームランで点を挙げたわけではないのです。当然盛り上がりはかけてしまいます。

ところで国民民主がなぜ人気急騰なのでしょうか?もちろん「103万円問題」を提起したこともあります。ですが、私はそれよりも組織が比較的一丸となっている点が大きい気がします。立憲は割れているし、維新も吉村氏の兼任が多すぎて捌ききれないから前原氏に一部任せているのですが、それで維新の顔がボケてしまったように見えるのです。共産は田村さんのカリスマ性がなさすぎです。時代が共産支持とはかけ離れている中、勢力を盛り返すには党の名前を変え、強いリーダーシップが必要なんです。ビジネスの世界でいうリストラや再構築ができていない野党が多すぎるのです。