論争に終止符? 最新鋭天文台ヴェラ・ルービンに託される期待

 今回発見された候補天体が、仮説上の第9惑星である可能性は低いかもしれない。ブラウン氏は、もしこの候補天体が実在するならば、元々仮説で考えられていた第9惑星とは別の惑星であり、両者が共存すると互いの軌道を不安定にしてしまうだろうと指摘している。つまり、今回の発見は、オリジナルの第9惑星仮説をむしろ否定する材料になる可能性すらあるのだ。

 最終的な結論を出すには、この候補天体の完全な軌道を決定するための追跡観測が不可欠だ。

 第9惑星、あるいは他の未知の惑星が太陽系に潜んでいるのかどうか。この長年の論争に終止符が打たれる日は近いかもしれない。現在チリで建設が進められている最新鋭の「ヴェラ・C・ルービン天文台」が、今年後半にも稼働を開始する予定なのだ。この天文台は世界最大のデジタルカメラを搭載し、これまでのどの望遠鏡よりも深く宇宙を観測できる能力を持つ。研究者たちは、もし第9惑星が本当に存在するなら、この天文台が1~2年のうちにその姿を捉えるだろうと期待を寄せている。

 太陽系の最後のミステリーが解き明かされる日は、もうすぐそこまで来ているのかもしれない。

提供元・TOCANA

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