ー後ほど会見出席予定のMF仲田歩夢選手についてですが、柳井監督はここまで彼女のパフォーマンスをどのように見ていますか?
柳井監督:シーズン序盤は少し怪我があって中々コンディションが整わなかったのですが、彼女は経験もあるのでしっかりコンディションを上げてきてくれている印象です。あとは人間性も素晴らしく、若い選手や他の選手の良さを引き出すなどチームにとってプラスになっています。女性らしい風貌ですが、魅せるプレーはパワフルですし彼女の左足はリーグ屈指だと思います。そういったところが素晴らしいと思います。

「アグレッシブに戦う」
ー今回の試合は男子とのダブルヘッダーで女子の試合を初めて見る方もいると思います。そういう方々にどんな部分を見てもらいたいですか?
柳井監督:前に推進力を持ってプレーする所を見ていただければと思いますし、WEリーグの良さは本当にみんなひたむきに戦いますし、最後まで諦めずにプレーするところ。女子もパワフルなプレーがあるので見ていただけたらなと思います。ジェフさんと共にペアで力強いゲームが出来ればと思っています。女子の試合のためにスタジアムまで足を運ぶにはまだまだハードルが高いと思いますので、このダブルヘッダーの機会を経て女子サッカーの価値を上げ、価値を分かっていただきたいです。その価値を作り出すのも選手たちのパフォーマンスだと思うので、私たちのプレーからそういう部分が伝わればすごく良いと思います。
ー男女で同じ日、同じ会場で試合を行うのは非常に珍しいと思いますが、この試みに対して何かありますか?
柳井監督:近年では珍しいことだと思います。私が現役だった時は、まだ皇后杯(女子)と天皇杯(男子)の決勝戦が国立競技場でダブルヘッダーで行われていました。私が決勝を戦っているときに、女子の試合を最初から観ている方は少なかったんですが、後半の終盤になるにつれて男子のファンやサポーターがスタジアムに入って来て、その方たちはサッカーが好きな方たちなので、自然と声を出して応援していただいたことはすごく印象に残っていますし、とても大きな経験だったと思っています。VENTUSにはまだ代表選手がいないので、そういった環境(大舞台)でもしできるのであれば、選手にとって非常に大きい財産になると思います。この試合を機により盛り上がって今後も継続して行われたらと思います。