■歳差運動
地球の自転軸は、公転面に対して約23.4度傾いており、春分点(太陽が春に地球を通過する位置)は、毎年約50秒ずつ東から西へと移動しており、この現象は歳差運動(さいさうんどう)と呼び、2万5920年できわめてゆっくり一周している。
現代の天文学はこの動きを正確に追跡しているが、古代文明もまたずっと前からこの動きを認識していた可能性がある。
1万1000年以上前に建造されたトルコの「ギョベクリ・テペ」のような古代遺跡には特定の星の配列が見られ、驚くべき天文学的知識の深さを示唆している。「ストーンヘンジ」、エジプトの「デンデラ神殿」、そのほかの聖地の建設者たちも、天体の周期を石に刻み込んでいた。
一部の研究者は、古代の天文観測者たちは太陽の年周期だけでなく、歳差運動も理解していたと主張している。
歳差運動は、世界各地の多くの神話が洪水、火災、空の変化といった大災害を繰り返し描写している理由を説明できるかもしれないということだ。旧約聖書の“ノアの大洪水”は本当に起きていたのだろうか。
古代の暦が数千年から数十万年単位の“死と再生”のサイクルを前提にしているのだとすれば、我々は古代文明の暦から知るべきことがもっとあるのかもしれない。
文=仲田しんじ
提供元・TOCANA
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