「マヤ暦」などの古代の暦はもはや用をなさない時代遅れの“骨董品”なのか――。ある専門家によればこうした古代の暦は時を超えたメッセージであり、再び検証するに値するという。
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■マヤ暦

(画像=Image by Juan Francia from Pixabay,『TOCANA』より 引用)
マヤ暦の最後の日付である2012年12月21日は“終末の日”として広くセンセーショナルに報道されたが、作家のイヴァン・ペトリチェビッチ氏によると、それは単に約5125年のサイクルのリセット日であり、次の日から新たな5125年のサイクルがはじまったのだという。
マヤ暦が並外れていたのはその精度の高さで、マヤの天文学者たちは、肉眼での観測のみを用いて、今日のグレゴリオ暦よりも小さな誤差で太陽年を計測した。彼らはまた、金星、火星、月食を追跡し、地球の春分点の2万6000年周期の移動である歳差運動(さいさうんどう)を理解していた可能性もある。
マヤ人にとって、時間は生きた力であり、暦は滅亡と創造が繰り返されるサイクルを示す神聖な道具であるということだ。