田中碧 写真:Getty Images

 イングランド2部EFLチャンピオンシップの最終節が日本時間5月3日に行われ、日本代表MF田中碧が所属するリーズ・ユナイテッドはアウェイでプリマス・アーガイルと対戦。2-1でリーズが勝利し、優勝を決めた。先発出場するも、足を痛めて79分に交代となった田中の様子を含め、同試合における現地の状況をお伝えする。

 すでにプレミアリーグ昇格を決めているリーズだったが、2位のバーンリーと勝ち点97で並んでいたため、優勝は最終節の結果次第に。優勝を見届けようと多くのサポーターが、英国北部のリーズから片道500キロ近くある英国南西部のプリマスまで遠路はるばる詰めかけた。また、同時刻に行われたバーンリー対ミルウォールの試合も同時に注目された。

 プリマスは残留に向けて15点差以上での勝利が必要という絶望的な状況。自力で優勝を決めたいリーズはベストな布陣で臨む。昨年夏に移籍して以来、不動のボランチとして確固たる地位を築いた田中は[4-2-3-1]のダブルボランチで先発出場した。

 前半、リーズはボールを支配し優位にゲームを進めるものの、いくつかの得点チャンスを決めきれない。18分には右サイドに空いたスペースをプリマスFWにドリブルで持ち込まれ、ペナルティエリア内でシュートを打たれるとポストの跳ね返りがリーズDFにあたり、不運なオウンゴールで失点してしまう。

 その後もリーズはサイド攻撃でプリマスゴールに迫るが得点には至らない。31分には田中がミドルシュートを放つも枠を捉えきれず。同時刻に行われている試合ではバーンリーが1-1と引き分けていたため、前半終了時点ではバーンリーが暫定的に首位に入れ替わり、リーズは最低でも1得点が必要な状況となった。

 後半に入り、リーズはサイドチェンジを多用してスペースを作り、田中は中盤から繰り返し細かい縦パスを入れて攻撃のスイッチを入れていく。53分にリーズFWが左サイドを崩し、ネットを揺らして同点に戻すことに成功。64分にはペナルティエリア内でフリーでボールを受けた田中が右足を振り抜くも、スリップしてしまい空振りに終わる。